ぺけの日

「やはり、X のアカウントはあった方がいいのではないか?」

 文学フリマ東京が着々と迫る中、寝台燈のサークル会議ではもっぱらこの議題について激論が交わされていた。寝台燈はわたくしの一人サークルなので直前の文章は嘘なのだが、私がうんうん唸って、というのも嘘だが唸ってもおかしくないぐらいに悩んでいたのは事実である。

 結論から書くと X のアカウントは作ってしまった。ためしにアカウント作成を触ったところロボットではないことを証明するテストに二度失敗し、意地になってインターネットでやり方を調べて登録完了してしまった。登録完了したからにはアイコンもヘッダー画像も登録した。こうして寝台燈は新たな一歩を踏み出したものの、「絶対に X のアカウントを新しく作ることだけはやらない」と豪語していた私は(自分に向かって言っていたわけである)なんだか大変落ち込んでしまった。私はまさしく X に代表されるインターネットの速さ、軽さ、雑さに嫌気が差して文学を読み始め、アナログで日記をつけ始めたので。

 まあ、あとで「やっぱり X のアカウントを作っておけばよかったかなあ」と悔やむぐらいだったらとりあえず作ってみた方がよかろう。どうせ大局的に見れば作ろうが作るまいが同じだ。「作らなければよかったなあ」と後悔するような運用だけはしないように気を引き締めねばならぬと思っている。


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 寝台燈 (@nmkmary) / X

 一応、リンクを貼っておきますが、まだ何もありません。