先般の文学フリマ東京では、私が以前出した読書日記本について触れてしてくださった方が複数いた。
私としては、あの本はもう過去のことであり終わった話であり、どちらかというと恥ずかしい思い出と感じていたのだが、褒めてもらえると「そんなに悪くなかったかも?」という気がしだした。(現金である。しかし人生は短いのだから、自惚れられる時には自惚れておいた方がよい)
それでまた日記を書いてみようかと思った。しかし今や日記を書く習慣はほとんど失われていた。本にしようという強いモチベーションでもない限り日記なんかつける気がしないのであった。
では本を作るつもりになればいいのであるが、以前のようなちゃんとした本を作るのは時間もお金もかかる。力を入れて作ったからにはしっかり宣伝して売りたくなってしまう。それもやりがいがあると言えばあるのだが疲れる。
私は今回の文学フリマのためにわざわざレーザープリンタを買っていた。フリーペーパーを作るためではない。原稿を紙で出力して校正作業を行うためである。結論だけ言うと買って大正解だった。(暇だったのでフリーペーパーも作った)
このプリンタを使って、コピー本を製作したらいいんじゃないかと思った。月刊は無理でも隔月刊か季刊ぐらいの具合で、日記やよしなしごとを薄い冊子にして、送料込み三百円ぐらいで通販したらどうだろう。
そんなものお金を払って買う人がいるのかというのは妥当な問いである。せめてネットプリントではどうかとか、そもそもブログでいいんじゃないかとか……。しかし紙の本という形でないとどうしても自分がやる気になれない。私としても別に売れるとは信じていない。売れなくても金銭的にはほとんど損をしないわけだ。あとは、やるかどうか、売れない本を実際に作るかどうかだけである。
まあそんなような空想を弄んで最近は日々を過ごしている。




